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平成23年9月会議 会議録 一般質問 渡辺高議員

印刷用ページを表示する 掲載日:2012年6月10日更新

 

◇ 渡 辺   高 君

○議長(小渕 晃君) 続いて、3番、渡辺 高議員。

〔3番 渡辺 高君登壇〕

○3番(渡辺 高君) 通告により3点ほど質問させていただきます。

第1番目に、雁田山郷土環境保全区域についてお尋ねします。

近代、人類の行き過ぎた自然環境破壊や資源の浪費により、地球環境全体のバランスが急速に乱れ始め、地球の危機が強く叫ばれるようになり、このまま自然の再生能力に期待しても、何もしないでいるとオゾン層の破壊はとまらず、温暖化が進み、資源が枯渇するといった状態に陥り、異常気象による災害発生、食料危機や急激な生態変化などが発生し、次代にこの地球環境を引き継いでいけないような事態が起こることが想定されます。まさに現代社会は環境重視型社会と言っても過言ではありません。つまり私たちは今まで以上に人、物、考え方、技術や風土などの環境資源を意識した暮らしの必要性が高まったと言えましょう。こうした状況下においては、地域住民はもとより行政においても、このような視点を重視していただきたいと考えます。

以上の視点から、以下の質問をさせていただきます。

(1)として、町では、すべり山から雁田山山頂、千僧坊、大城を経て岩松院に至るハイキングコース内約109ヘクタールが、県の自然保全条例に基づき昭和57年3月に郷土環境保全区域に指定されておりますが、この指定がなされた趣旨をお伺いします。

2番目に、この指定の目的は、すぐれた自然を地域住民の貴重な資産として後世に伝え、地域住民の良好な生活環境の保全を図るとともに、住みよい郷土にすることが目的とされておりますが、町としては、指定後から現在に至るまでどのように対応されてきたか、その経緯をお伺いします。

3番目として、町として今後この地域の保全や再生をするために、どのように取り組んでいかれるか、その具体的対策をお伺いします。

2番目に、長野県森林づくり県民税活用事業についてお伺いします。

平成20年4月より長野県森林づくり県民税活用事業の取り組みとして、県民に実際に見ていただけるよう整備森林を身近な里山において設定し、整備を進めようとする里山整備モデル団地が小布施町の雁田に指定されておりますが、指定以来、町の具体的な取り組みと実績の内容をお伺いします。

また、森林伐採の面積や登山道、有害鳥獣駆除の整備状況についてもお伺いいたします。

3番目に、自然体験活動教室の実施についてお伺いします。

ご承知のとおり、かつての日本は世界でもまれに見るほど安定した社会でありましたが、現在のおいてはいろいろなひずみが生じ、政治、経済、教育、家庭、社会、モラル、思想、理念といったものが総崩れをしているのではないかと思います。私は今まさに国家の危機的状況と思っているところであります。

政治においては、政策や方針が定まらず混乱、経済においては、デフレ不況による経済の低迷で、失業者や自殺者の増加、教育においては、学力の低下や学級崩壊、いじめなど、家族や社会においては、親子関係が崩れ、少子化の問題も重大であります。その背景には、日本じゅうに広がる貧困があります。だれもが希望を持って生きる日本社会が求められています。

東日本大震災の中で被災者が人間としてのきずなを求めて行動しています。このような状況を理解すればするほど、私たち一人一人が今まで以上にこれから進むべき道をどうするか真剣に考えることが重要です。中でも特に次世代を担う子供たちへの配慮はとても大切ではないかと思います。そこで、次世代を担う子供たちのために何かしなければと思いたち、子供たちが自然に触れる機会を多く持てるような自然体験活動教室なるものを考えてみました。子供たちがこの自然体験活動教室によって、ウオーキング、登山、散策、森林浴、生態学習、キャンプ、冒険、共同作業などの体験を通じ、いろいろな知的刺激を得ることや、短期間で友達づくり、仲良しになるなどのコミュニティの形成を図ることにつながります。また、好奇心、自立心、たくましさ、思いやり、協調性、あるいは自然や命の大切さといった心を養い、大きな自身やいろいろな可能性を見出せるようになると思うからであります。

小布施町においても、将来の子供たちのために、ぜひこの雁田山の自然を生かし、自然体験活動教室に積極的に取り組んでいただきたいと思います。町としてどう考えるかお伺いいたします。

以上です。

○議長(小渕 晃君) 竹内総括参事。

〔健康福祉部門総括参事 竹内節夫君登壇〕

○健康福祉部門総括参事(竹内節夫君) ただいまの渡辺議員のご質問でございます。自然再生推進法に係るこれまでの経緯、それから里山整備モデル団地指定を受けた具体的な取り組みと実績を受けて、自然体験教室構想というご質問かと思いますが、これら一括して雁田山の活用についてということでございますので、包括してお答えさせていただきます。

雁田山の活用としまして、かつては雑木を原料とした炭焼きや杉の植林から利用権を生むなど、地域における暮らしに密接なかかわりを持っていたものですが、高度経済成長などとともに価値観も大きく変わってきまして、現在では山の資源を活用した経済活動、こうしたことはごく限られた範囲になっているものと思われます。こうした傾向は雁田山に限られるものではなくて、全国で同様の広まりを見ており、失われつつある自然の大切さや自然がもたらす恩恵を再確認し、自然と共生する社会の構築、これを目指して自然再生推進法が平成15年1月1日より施行されております。

この法の趣旨でありますけれども、過去に損なわれた生態系その他の自然環境を取り戻すことを目的に、地域におけるあらゆる方々の参加を得て地域の自然環境を再生し、維持管理していくことを定めているものであり、一つの自然を守るために地域の全員が一丸となって行動することが強く求められております。このことは、先ほど議員のご指摘にありました人、物、考え方、これに自然を大切にした考え方にしていくのだということが、全く同様のことというふうに認識しております。

長野県でも、森林税を活用しまして、身近な里山の整備を行うことにより、きれいな環境づくりや野生鳥獣とのすみ分けを目的とした里山整備モデル団地事業を平成20年度より実施し、小布施町でも雁田西明寺地区にある個人6名の方がお持ちになる杉・カラマツ林をモデル団地としまして、約5ヘクタールにわたり間伐作業が行われております。

このように、国や県におきましても、自然保護に対する取り組みを積極的に進めておりまして、町としましても活用できるものは利用し、保護すべき自然や生態系を保護しながら、地域の活性化につながる取り組みを構築していくことが必要であると考えております。

例えば良好な自然環境の中をめぐることで、心身ともに健康づくりにつなげる取り組みとしまして、現在進めておりますウオーキング事業も挙げられます、雁田山の山麓を伝うせせらぎ緑道や果樹地帯や水田地帯、こうしたコースを回るなど、その設定によりまして、多くの方が興味を持って歩いていただけるコースづくりも可能と考えております。あるいは地元における皆さんの取り組みによりますホタルやチョウが舞うふるさとづくりに向けた整備活動や、それから花壇整備、植樹などによります景観づくり活動など、みずから進んで地域の環境づくりに取り組まれる皆さんの活動に対しまして、行政としまして行える支援を行い、さらに多くの皆さんに訪れていただける地域づくりにつなげることも、活用策の一環ととらえております。

また、山に生息します鳥獣の出没が地元農家の大きな不安となっており、現在3名のボランティアの方によりまして、犬によります園地の見回りを行っていただくとともに、地元では電柵を設置して園地への侵入を防ぐなど防御をしておるところです。こうしたモンキードッグや電柵については一定の効果を見ており、特に犬による巡回では、その地域ではサルの被害がなくなったと聞いておりますが、しかしこれはその場限りの効果でありまして、地域全体として被害がなくなったとは言えず、モンキードッグによる巡回を強化するには、この活動をみずから行っていただける人の育成が急務であるととらえております。

こうしたときに、民間の皆さんや行政による取り組みから、雁田山付近に常に人がいる、あるいは野生鳥獣が山奥で生息できる環境や人里に近づけない環境、こうしたことが整えられていることで、農作物被害の減少や人への直接危害もなくなるものでありまして、こうした面からとらえても、雁田山の活性化、あるいは自然や生態系の適正な維持管理は非常に重要な事項であります。植物の生態系でも、この山に特に多く見られた植物が近年では姿が減ってしまい、見過ごすことのできない事態に直面しているという問題も生じております。

このように山を用いた活性化策というときに、単に何か事業を行うのでなく、まずは私たち一人一人が本来山が持つ自然を守り、維持していく意識を強く持ち、その上で民間や行政が行う事業を組み合わせ、魅力ある地域づくりにつなげていくことが重要であると感じております。

先ほど申し上げましたウオーキング活動も、豊かな自然が守られてこそ効果が上がるものであり、この取り組みが拡大することにより、野生鳥獣の出没も減少するものと思います。

また、子供たちに対する自然体験教室というご提案でございますが、そこに本来あるべき自然があってこそ価値がある教育となり、やがてこの自然を守ってくれる担い手育成にもつながるものと思っております。このためにも、まずは雁田山が持つ魅力を私たち一人一人が認識されるよう啓蒙を図るとともに、地域にふさわしい環境づくりに取り組まれる活動を支援し、加えて行政が行う事業についても、雁田山一帯で行うことが、これからの保護や維持管理に効果をもたらすかを見きわめまして、最も効果的と思える事業を組み合わせる、あるいは新たに立ち上げるなどし、官民一体となった取り組みにつながるように取り組んでまいりたいというふうに考えております。

以上です。

○議長(小渕 晃君) 渡辺 高議員。

○3番(渡辺 高君) ただいまお答えいただきましたが、第1番目に整備事業をされた伐採の木、その利用方法は今までどういう形で行われてきたか、それをまず最初にお伺いします。

それと同時に、自然体験教室の件で、これは塩尻市の市役所で、自然体験活動教室というあれで今現在やっておられるそうです。そこで、私はそれに参加されました一人の若い母親の手記というか、「参加して」という文章を拝見いたしました。そのときに、その若いお母さんは生後10カ月ぐらいの男のお子さんを連れて、皆さんが体験教室をやっているそばで、小さなブルーシートの中で2人で見ていたんですね。そのときに子供さんは、まだ言葉も言えず、はいはいして、泥んこになって子供たちがやっている体験教室の中にはって参加したと。このような小さいときから参加するような、そういう意欲、それをぜひ小布施町にできないかどうか、それをちょっともう一度お尋ねします。

○議長(小渕 晃君) 八代参事。

○地域創生部門総括参事(八代良一君) 私のほうから、再質問の里山モデル団地の整備事業で、その木をどうしたかということなんですけれども、議員の質問の中にもありましたが、みんなで支える里山整備事業ということで、森林づくり県民税ですか、それを活用しまして、事業主体は長野森林組合が行っております。それで内容につきましては、いずれも切り捨て間伐ということでございます。ちなみに、平成20年度は4.12ヘクタール、それから平成21年度は2.54ヘクタール、それから平成22年度、15.89ヘクタール、本年度、一応2ヘクタールの見込みでございます。それぞれ地籍は緑道沿いになるんですけれども、間伐につきましては、杉、コナラ、カラマツ、あるいは雑木の関係なんですけれども、切り捨て間伐ということでございますので、お願いをいたします。

○議長(小渕 晃君) 竹内総括参事。

○健康福祉部門総括参事(竹内節夫君) 再質問の2点目の子供たちへの自然体験教室について、取り組めないかというご質問でございますが、これは先ほど来申し上げていますとおり、まずはこの雁田山そのものに対して、地域住民の皆さん、我々も含めてですけれども、自然を大切にする心ということをベースとした上で、取り組む必要があるのはないかなというふうに考えてございます。例えば、ただいまご指摘がありました間伐地区については、下枝、下草等きれいな場所になっておりまして、本来の人が植林したあるべき姿がそこにあるかと思いますが、それ以外の雁田山を見回したときに、なかなか昔ながらの雁田山の姿といいますか、そういったものが今失われているのではないかなというふうには思います。雑木についても、特段の手入れもない、それから下草についても伸び放題というような中で、では子供たちに対して自然体験教室といったものをどのように開催できるかというのは、やはり少し考える余地があるのではないかなというふうに考えております。

繰り返しになりますが、まずはその雁田山本来のあるべき自然というものを、やはり我々がもう一度取り返すといいますか、復元するということから始めた上で、そこに本来あるべき姿を再現した中で、それを今後、維持活用に向けて、自然体験教室であるとか、また新たな事業でありますとか、そういったものを組み合わせていくことが重要ではないかなというふうに考えております。

以上です。

○議長(小渕 晃君) 渡辺議員。

○3番(渡辺 高君) 伐採のあれ、利用方法なんですが、今、まきストーブが非常にはやっているんですよね。その伐採をした材木を、できれば値打ち価格で出してやれば、非常に喜ぶ人が大勢いると思うんです。その辺をまた考えていただきたいと思います。

それと同時に、自然体験学習の問題ですが、今、中国美術館の裏側に町で所有する土地、あれ約400坪ぐらいあるはずなんですよね。今は何もなく更地になっております。それを何とか利用して何ができないか、それをお伺いしたいと思います。

○議長(小渕 晃君) 八代総括参事。

○地域創生部門総括参事(八代良一君) 間伐した材木をまきストーブの燃料に使用したらというご提案でございます。ただ、森林組合等々では、そういった取り組みと、それから間伐材を使っていろいろな、例えばベンチですとか、そういったものの取り組みをしておるというふうに聞いておりますので、またそちらのほうにも相談をしながら、町の間伐材についてもご利用いただけるような方向でお話を申し上げていきたいと思います。

○議長(小渕 晃君) 竹内総括参事。

○健康福祉部門総括参事(竹内節夫君) 町が所有する土地、山ですか、そこを活用して自然体験教室的な何かができないかというご質問でございますが、先ほど来申し上げていますとおり、雁田山が本来そこに持っていた豊かな自然、こういうものの中で、子供たちにきちんと目標を持って自然に親しめる活動といったものを提供してあげたいと。例えば先ほど申しましたが、山にかつては群生していた植物も非常に少なくなってきているというような現状もございます。そうしたことを、まずは現在我々が復元できるものから復元してく、それで本来持つ植生といったものをそこに復元した上で、そこから子供たちに目標を持って自然に親しめる環境といったものを提供してあげたいというふうに考えているところでございます。

○議長(小渕 晃君) 以上で渡辺 高議員の質問を終結いたします。

 

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