デジタルアーカイブ

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小布施町の文化(文化財、生活など)の収集を行い、まとめ公開(発信)することにより、人づくりや町づくりに役立たせることができると考えます。その収集された情報を蓄積するシステム、デジタルアーカイブ(デジタル化された「保存記録」や「記録保存館」)は、未来へのタイムカプセルとなることと同時に、私たちが、先人から学び、今をどのように生き抜いていくのかという羅針盤の役目を果たす事となると考えます。現在、町民の皆さんによるデジタルアーカイブ事業が行われ、その一部は当館が所蔵し、館内にて公開しています。

 

まちとしょテラソ開館一周年記念シンポジウムの実施

「デジタルアーカイブで遊ぶ、学ぶ、つながる」
  ~100年前の小布施人が伝えたもの 100年後の小布施人へ伝えるもの~  

 現在小布施には、たくさんの有形・無形の文化的遺産があります。私たちはその遺産を受け継ぎ、活用し、また新たな文化を、日々、創っています。当館は「交流と創造を楽しむ、文化の拠点」となるべく、小布施町の遺産をデジタルアーカイブする事業を始めました。なぜアーカイブ (記録し保存していくこと) していかなくてはならないのでしょうか。なぜデジタルなのでしょうか。デジタルアーカイブで私たちは、どのように文化遺産を楽しみ、学べるようになるのでしょうか。そして、どのようにして100年後、200年後の小布施人に、大切な遺産を伝えていくべきなのでしょうか。そのような観点からデジタル社会における「知」の収集と発信について、その可能性と方向性を考える機会にしたいと考え、まちとしょテラソの1周年記念事業として実施したものです。

 2010年 7月19日 15時00分~18時30分

  基調講演 丸川雄三氏(国立情報学研究所特任准教授)「デジタルアーカイブがひらく未来」

  日本全国の文化遺産約7000点の概要が分かるWebサービス「文化遺産オンライン」の、2004年の立ち上げからの中心として活躍

  • 16時00分~16時15分 「小布施人百選」の紹介(まちとしょテラソ館長)
  • 16時15分~16時30分 町内旧家文書デジタルアーカイブ実践例(小布施史料調査会 小山洋史さん)
  • 16時30分~16時45分 「鴻山文庫」デジタルアーカイブの紹介(中村佳史さん・国立情報学研究所特任研究員)
  • 17時00分~18時30分 質疑応答、ディスカッション

オリジナルiPhoneアプリ「小布施ちずぶらり」公開中 (協力:国立情報学研究所連想情報学研究開発センター ATR-Promotions Inc. )

 

「小布施人百選」

開館当初には、人づくりや町づくりに役に立てるという観点から、小布施の人物を丹念に取材し、考え方と実績と課題、将来ビジョンを「人物誌」としてアーカイブすることを企画しました。その方法は、オーラルヒストリーの手法で映像と書物にまとめようとしたものです。まちづくりの思いと知恵を、当の人物が語り、生きる知恵を後世に継承すると共にデジタル資料として整理・保管し、広く末永く活用ができるアーカイブを築くことを目的とし、「小布施人百選」と題して進めた事業でしたが、現在は行っていません。また、記録したアーカイブは、個人情報等の関係から公開していません。

 

デジタルアーカイブ勉強会

2009年8月5日には、当館にて第2回デジタルアーカイブ勉強会を開きました。この日の勉強会は、「そもそもデジタルアーカイブとは」と題して、国立情報学研究所連想情報学研究開発センターの中村佳史さんのお話を伺い、質疑応答を交えての勉強会でした。アーカイブの概念として「記録や資料などをひとまとめにして保存すること」「そのようにしてまとめられた資料群のこと」「その保存場所や保護機関のこと」とあげられました。その中でアーカイブの意義やデジタル化の意義、活用の可能性などを説明いただき、その中でデジタルアーカイブの課題も取り上げました。

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