花のまちづくりのあゆみ
花のまちづくりのあゆみ
「花により人と人との交流を深め 人に優しい 花咲くまちを目指します」
潤いのある美しいまちづくり
1980年、住民の日常生活に潤いのある環境を提供しようと、町内自治会に「町を美しくする事業推進委員会」が発足し、地区単位による美化運動が進められました。中学校生徒会にも緑化部が生まれ、子供達が育てた花を、地域において老人会・育成会とともに行う花壇づくりが始まりました。
1981年には、住む人の心を大切にした歴史と文化の町を目指す「第2次総合計画」を策定。自然文化と景観の調和した美しいまちづくりに町花(りんご)、町木(栗)、普及花(みすみ草、サルビア、萩)を設定し、景観形成の柱としました。この後期計画に「うるおいのある美しいまちづくり」を加え、まちづくりにおける景観形成の指針として環境デザイン協力基準を策定し、緑化や花壇づくりなど自主的な行動指針を示しました。
花のまちづくり三つのコンセプト
官民一体となった花のまちづくりへの取り組みは、ヨーロッパ花の研修などを通じ全町的な広まりを見せる中で、個人の趣味のガーデニングがまちづくりにもたらす効果を明確にし、目的と参加意欲をもって取り組みが行えるよう花によるまちづくりの理念を定めました。これは、「外はみんなのもの、内は自分のもの」という概念から、住民と行政の役割を明確にし、「1、美しいまちづくり 2、心の文化を育てる 3、町の資源を有効活用する」の3つの基本方針を掲げています。そして、この方針の一番目に掲げる美しいまちづくりに花をもって取り組むため
- 花によってまちを装いましょう。
- 花によって福祉の心を育てましょう。
- 花をまちの産業に育てましょう。
この3つの目標を定め、花によるまちづくりの基本方針を明確にしました。
花の情報発信と生産基地の建設
住民個々の花への取り組みが活性化するとともに、より一層の向上を目指すため、花づくりに必要な技術、デザイン、モデルなどの情報を発信してほしいとの要望が持ち上がり、調査の末、楽しみながら花について勉強できる施設「フローラルガーデンおぶせ」を平成4年に開園しました。
一方、花を産業として育成するため、農林水産省の許可を得て花苗生産施設「おぶせフラワーセンター」を建設しました。この施設は、農家が花苗として市場に流通させる事を目的に、種からプラグ苗までを育成し生産農家に渡すことにより、町内における花苗需要に対し、良質な生産をもって即時対応が可能となり、併せて花苗生産農家の育成につながり、果樹に加えた新たな産業としての確立を図っています。 平成17年度からは、一年草、プラグ苗の生産・販売に加え「ペレニ・デポ(宿根草基地)」として数十種類の宿根草を生産・販売しています。この宿根草の導入により、今後花産業の活性化を図ります。