小布施ブランドの育成(ブラムリー、チェリーキッス、小布施丸なす)
クッキングアップル・ブラムリー
イギリスから小布施町に来て、既に20年の青りんご「ブラムリー」は、現在30名の生産者により大切に育てられています。
ブラムリーの成分として、酸味・ペクチンが強く、糖度が低いため、とても生では食べられません。しかし加熱しても風味が保たれるため、他の食材との相性が良くスープからデザートまで、すべての料理に用いることができます。
毎年、9月から10月にかけて町内レストランやスイーツ店等と協力し「ブラムリーフェア」を開催しクッキングアップルブラムリーを広めています。
また、毎年フルーツパーラーとしても有名な(株)新宿高野とのコラボレーションにより、ブラムリーを使用したクッキングレシピの紹介やカルチャー教室の開催などを実施しています。これにより小布施町の知名度を上げフルーツを軸とした町の振興を図っています。
チェリーキッス
チェリーキッスとして商標登録されている、酸味が強く、ソース等に合う酸果桜桃を広く加工食品に使用して町のブランドの一つとして普及します。
町内13名で生産されている酸果桜桃を6月下旬から収穫を始め、町内のレストランやスイーツ店等に提供して毎年「チェリーキッスフェア」を開催します。
酸果桜桃は酸味が強いため生食でなく、調理用として用いられます。調理するとコクが出て加工のための素材として優れています。成分には、ポリフェノールが多く含まれており、高血圧予防、疲労回復、便秘解消に効果的です。
また、フルーツパーラーとしても有名な(株)新宿高野とのコラボレーションにより、新宿高野チェリーキッスフェアを開催しています。
小布施丸なす
明治30年代に開発された「小布施丸なす」は大き過ぎず小さ過ぎず、硬くなく軟らかくなく、煮ても形が崩れないことから煮物などに適するナスとして脚光を浴びました。
現在では、小布施丸なすは定期的な灌水と、追肥、丁寧な整枝により、小布施丸なす本来の巾着型で歯ごたえのある食感になるように栽培されています。
また、小布施丸なすは病気にも強いため、ほとんど農薬を使わず栽培されています。果肉の食感は堅く、煮くずれしにくいため、様々な料理によく合います。小布施丸なすは風土や歴史を大切にした生産を推進するとともに、地域の人たちに育まれてきた味覚や食文化をより多くの人に提供・発信し伝統野菜の継承と地域振興を図ります。