桜井町長就任あいさつ
こんにちは、桜井昌季です。このたび小布施町町長としてお世話になります。
私はこの小布施町に生まれ、そして30年前にこの町に帰ってきました。
10年前に実家である栗菓子製造販売の会社の社長となり、そしてこのたび小布施町の町長となりました。
社長を務めた10年間、家業のみならず観光協会、商工会、行政に係る仕事を通して小布施町の住民の方々、経営者、市村前町長や役場の職員の皆さん、そして小布施町以外の小布施町を愛する皆さんとの交流を深め、小布施町をあらためて見直すことができました。
小布施町の素晴らしさは他者に対する開放性だと思います。
他地域から来る人たちへの温かな心遣い、押し付け感のないおもてなし、若者の無茶を苦笑いしながらも受け入れる懐の深さ・・
「共存」の大切さを知り、「協働」することで更に豊かな未来を築けることを知っているからだと思います。本当に素晴らしい町です。
私は町政を行う指針として3つの柱を作りました。
「繋ぐ(つなぐ)」と「整える(ととのえる)」と「育む(はぐくむ)」です。
「繋ぐ」では
(1)農業と商業の強みを繋げていくことで町全体を六次産業化し、さらに強い町にすること
(2)行政の横の繋がりを強化し、お住まいの方々へのサポートや災害時の活動にも柔軟に迅速に対応できる体制を作ること
(3)近隣の市町村とも連携し、さらに魅力的な地域づくりを目指すこと
(4)町内外の若者からもらえる活性化の芽を育て大きな木にすること
小布施町には質の高い農産物、先進の技術、豊かな食など、素晴らしいものがたくさんあります。そしてそれらが互いの強みを持ち合って協力することで更に素晴らしいものができると思うのです。そのために近隣市町村や外の力も取り込んでいきます。
その手助けを行政が行っていきたいと思います。
「整える」では
(1)インフラの整備やヒートショック対策等で安全で安心できる町をつくること
(2)環境に優しく災害にも強いエネルギーを持つ町にすること
(3)町内外問わず小布施町で過ごすことで心も身体も癒される「現代の湯治場」の町をつくること
(4)小布施町で活動する大学の研究を橋渡しし、町づくりに活かすこと
もちろん最終的な目標は小布施町に住む人の「幸せ」になります。そのためのインフラ整備にも力を入れ、小布施町に住んで本当に良かった、と思っていただける町づくりを目指します。住む人にも来る人にも「癒しの場」であるような町にしたいと思います。
「育む」では
(1)子どもたちが健やかに過ごせるような、ご年配の方が安心して過ごせるような町であること
(2)そのために充実した教育体制をつくること
(3)身体づくりに大切な食やスポーツ等を支援すること
(4)生涯を過ごす場として、帰ってきたい場として、幸せを感じる町づくりに努めること
これからの町を担っていく子どもたちのために、これまで町を支えてくれ豊富な経験をもつご年配の方々のお知恵をいただけるように、教育、健康づくりの場を整備したいと思います。
これらの約束はもちろんすぐにできることではありません。
役場のスタッフとともに、そして皆さんとともに更に良い町づくりに努めてまいります。
今後ともご指導ご鞭撻を賜りますようお願い申し上げます。
小布施町長 桜井昌季