2002-2006

2002(平成14年度)2006(平成18年度)の企画展

 

2002年(平成14年度)

―17歳のレクイエム 没後25年 山田かまち展 

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平成14年4月19日(金曜日)~7月9日(火曜日)

わずか17歳で燃え尽きるように逝ってしまった少年、山田かまち。みずみずしい感性にあふれ、勢いのある色彩の絵画と、思春期の悩みや希望をストレートなまでにぶつけた詩文など約160点を展示。来館された方の感想ノートは10冊にもなり、反響の大きさを感じた。

開館10周年記念「春山文典展」樹があり、風があり 

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平成14年7月12日(金曜日)~9月18日(火曜日)

開館十周年記念第一弾として開催した、小布施出身の金属造形作家春山文典氏による展覧会。日本人には馴染みの薄い金属造形という分野ではあるが、会期中には夏休み特別企画として春山氏を講師に迎え、鋳造体験セミナーを開催し、アルミニウムのレリーフを制作した。参加者からは「学校でも習ったことのない鋳造を初めて学ぶことができた」と好評だった。

イベント:

鋳造体験セミナー「自分だけの造型作品をつくろう」(8月9日)

図録:

「おぶせミュージアム・中島千波館開館十周年記念誌 美の潮流」1,000円

 

開館10周年記念 絵師・中島千波の世界展 

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平成14年9月20日(金曜日)~12月10日(火曜日) 

開館10周年特別企画として、主に玩具、野菜・果物シリーズ作品と、屏風絵に描かれた美しい花々の作品、また木版画10年の軌跡など、絵師として幅広く活躍する中島画伯の魅力を紹介した。

イベント:

中島千波のデッサン教室「果物・野菜を描こう」(8月7日)

図録:

「おぶせミュージアム・中島千波館開館十周年記念誌 美の潮流」1,000円

 

 

収蔵品展 

平成14年12月13日(金曜日)~平成15年2月4日(火曜日) 

 

郷土の作家シリーズ(8)「三沢忠 雪の北信濃風景画展」 

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平成15年2月7日(金曜日)~4月15日(火曜日)

中野市の油彩画家、三沢忠の展覧会。故郷である北信濃の冬を描き続け、2月から4月という会期にぴったりの、季節感のある展覧会となった。この展覧会開催を記念し、三沢氏より展示作品のうち大作5点が美術館に寄贈されることになった。

2003(平成15年度)

「織田廣喜展」愛しき女たちへ  

善光寺御開帳記念「中島千波の花吹雪展」(同時開催)

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平成15年4月18日(金曜日)~7月29日(火曜日) 

婦人、少女、国籍不明といった女性たち。独特の「赤」という色彩を使った作品が印象深く、見る人を引き付けた。絵画作品だけでなく、写真家林忠彦が追い続けた「織田廣喜」の写真も展示し、さまざまな角度から作家像を見ることができた。

また、善光寺の御開帳を記念して「中島千波の花吹雪展」を同時開催した。

 

竹久夢二もう一つの夢二  

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平成15年8月1日(金曜日)~10月21日(火曜日) 

大正ロマンの画家、竹久夢二の別の顔を探った展覧会。タイトルにもあるように画家としてだけではなく、「宵待草」の作詞、童話の執筆、当時珍しかった小型カメラによる写真撮影など、多岐にわたる才能にスポットをあてその作品を展示した。会期中は夢二のグッズが数多く並べられ、好評だった。

 

美術館からこんにちは「中島千波展」人へのまなざし

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平成15年10月24日(金曜日)~平成16年1月13日(火曜日) 

ライフワークである社会・人物シリーズを中心に、約50点が展示された。期間中、中島千波による人物画デッサンを公開した「中島千波デッサンライブ」や、パネルディスカッション形式の「美術館からこんにちは・学芸員サミットin小布施」を開催し、全国から学芸員たちが集まった。

イベント:

・中島千波デッサンライブ(10月24日)

・美術館からこんにちは・学芸員サミットin小布施(10月25日)

 

図録:

「美術館からこんにちは」 2000円

 

おぶせミュージアム収蔵品展  

平成16年1月16日(金曜日)~4月20日(火曜日) 

 

 

2004(平成16年度)

郷土の作家シリーズ(9)「北信濃の作家・7人の現在」 

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平成16年4月23日(金曜日)~7月6日(火曜日)

碓田順彦、浦野吉人、神林茂、駒村久弥、鈴木武樹、土屋貢、山田晃の7人の作家が出品した。個性が光る7人によるそれぞれの油彩画は、訪れた人々の心を魅了していた。

イベント:

作家によるギャラリートーク(4月28日)

 

情趣の響き「日本画に見る四季の美展」高崎市タワー美術館協力ー

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平成16年7月9日(金曜日)~9月6日(月曜日) 

群馬県にある高崎タワー美術館、山種グループの協力により、横山大観、東山魁夷、奥村土牛をはじめとした日本画家の作品40点を展示した。作品の中には長野を取材し、それがもととなった作品も見られ、大変興味深いものだった。

 

町制50周年記念「想--祈中島千波・天井画を描く展」 

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平成16年9月10日(金曜日)~11月23日(火曜日)

成田山新勝寺東京別院深川不動堂に納められた天井画完成を記念して開催された展覧会。縦8メートル、横15メートルの大作に、100畳の広さを持つアトリエを小海町に建て、構想6年、制作2年。館内には初公開となる原画、蓮のデッサンや仏教に関する資料なども併せて展示した。

 

おぶせミュージアム収蔵品展 

平成16年11月26日(金曜日)~平成17年2月15日(火曜日) 

 

「内なる目榎俊幸展」

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平成17年2月18日(金曜日)~5月17日(火曜日) 

ミクストメディア(混合技法)という手法を使った幻想的な作品を展示。展示室はその独特な世界に包まれた。作家自身が講師として開催されたワークショップでは、「こころ」をテーマに紙粘土でお面を作るというテーマで行われた。皆思い思いの表情をした顔が出来上がり、参加者たちはとても満足そうだった。

イベント:

・ワークショップ「お面(マスク)を作ろう!」(3月25日)

 

2005(平成17年度)

郷土の作家シリーズ(10)「色の詩人池田輝の世界展」

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平成17年5月20日(金曜日)~7月19日(火曜日)

小県郡神川村(現上田市)出身の池田輝の展覧会。色の詩人と呼ばれた池田が描き出した赤はとても深く、象徴的なものだった。惜しくもこれが生前最後の展覧会となってしまったが、その後画集が作られるなど、現在もその色があせることはない。

 

図録:

「池田輝作品集 色の詩人 池田輝の世界」 3,000円

「草乃しずか刺繍の世界展」一針一針に祈りを込めて 

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平成17年7月22日(金曜日)~9月13日(火曜日)

会期中は刺繍をテーマにワークショップがいくつか行われ、多くの参加者が集まった。中でも「親子で楽しむ刺繍」というワークショップは、キャンセル待ちとなるほど人気だった。自分で刺繍した着物を着た草乃さんが参加者一人一人に声をかけ、熱心に指導していた姿が印象的だった。

イベント:

・ワークショップ「桜の巾着を作ろう」(8月6日)

・ワークショップ「親子で楽しむ刺繍・カニのタペストリーを作ろう!」(8月7日) 

中島千波還暦記念展華麗なる屏風絵の世界 

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平成17年9月16日(金曜日)~10月23日(日曜日) 

この年還暦を迎えた中島千波の60年を一挙に振り返る展覧会。「風神」「雷神」や人物シリーズなど、屏風が多く展示された。また、還暦記念のセレモニーは盛大に行われ、10月21日が誕生日の中島千波には、誕生日ケーキが贈られた。

 

図録:

「花の心を描く 中島千波 屏風の世界展」500円

 

収蔵品展 

平成17年10月26日(水曜日)~平成18年1月24日(火曜日)

 

東京藝術大学デザイン科描画・装飾研究室「作家の卵展」

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平成18年1月27日(金曜日)~5月9日(火曜日)

中島千波のもとで学んだ20代から30代の若手作家が、ジャンルを問わずに作品を発表した展覧会。約30点に及ぶ作品の中から作品審査が行われ、投票式で大賞1点、優秀賞2点、佳作賞3点が選出された。また、作家が講師を務めたワークショップは、操り人形を作るというユニークなものが行われた。

イベント:

・作家によるギャラリートーク(1月27日)

・ワークショップ「身近な材料で楽しい人形(妖怪)をつくろう!」(3月19日)

図録:

「東京藝術大学デザイン科描画・装飾研究室『作家の卵展』」500円

 

 

2006(平成18年度)

中島千波の世界展描くことは苦しくもあり、楽しくもあり 

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平成18年5月12日(金曜日)~6月27日(火曜日)

中島千波の画業を9つのテーマに分け、展示した展覧会。子どもの頃に描いた、父であり日本画家の中島清之の横顔から、2005年に描かれた「サント・ヴィクトワール山」までが一堂に並んだ。会期中初の試みとして、地元の小学生250人を対象にした中島千波によるギャラリートークも行われた。

 

図録:

「還暦記念 中島千波の世界展」 1,000円

 

日中市民友好絵手紙コンクール展 

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平成18年6月30日(金曜日)~7月11日(火曜日)

日中絵手紙コンクールという公募展の審査員に中島千波が選出された縁で、この展覧会が企画された。入選した作品は当館及び中国・上海市の魯迅記念館の両館で展示され、特別展示として中島千波・美子夫妻が結婚前の交際時にやりとりをしたという貴重な絵手紙も公開された。 

 

郷土の作家シリーズ(11)6つの視点展」―six women’s view point―

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平成18年7月14日(金曜日)~9月19日(火曜日) 

上條喜美子、小山利枝子、坂田恵理子、丸田恭子、三澤房江、山岸恵子の6人による郷土作家シリーズ11回目。画題、画材もさまざまな個性あふれる作品が展示された。作家の画題が書かれたキャプションには、作家たちのコメントがそれぞれ載せられており、そこから作品を身近に感じることができた。

 

北斎館開館三十周年 高井鴻山生誕二百年記念 北斎特別展 

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平成18年9月22日(金曜日)~12月3日(日曜日) 

北斎館、高井鴻山記念館と当館による3館合同の「北斎展」が開催された。中でも当館は北斎の版画作品を中心に展示し、江戸の絵師葛飾北斎と、現代の絵師中島千波の美の競演が楽しめる展覧会となった。会期中は江戸時代の「六斎市」が復活。「おぶせ六斎市2006」として多くのイベントが盛大に行われた。普段屋台庫に展示されている祭り屋台も、久しぶりに外へ出て街を巡行した。

イベント:

ミュージアムコンサート「滝澤仁子 箏リサイタル」(10月28日)

 

収蔵品展 

平成18年12月6日(水曜日)~平成19年2月13日(火曜日) 

 

東京藝術大学デザイン科描画系「ShinPA!」 

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平成19年2月16日(金曜日)~5月15日(火曜日)

1年前に開催した「作家の卵展」の続編。今回から名前をあらたに「ShinPA!(シンパ)」とし、新しい波を築いていこうという願いをこめて命名された。

期間中、中島千波氏と作家22名によるギャラリートークが開催され、千波氏のユーモアあふれる話や作家の作品に込めた思いなど、多くの参加者が熱心に聞き入っていた。

イベント:

・作家によるギャラリートーク(4月28日)

・ワークショップ「楽しく紙で版画をつくろう!」(4月29日)

図録:

「ShinPA!」500円

 

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