2007(平成19年度)~2011(平成23年度)の企画展
2007年(平成19年度)
郷土の作家シリーズ12信州の日本画作家たち-7人の心模様-」
平成19年5月18日(金曜日)~7月31日(火曜日)
長野県出身の日本画家、並木功、徳永昇、角田範子、小池政雄、宮澤芳一、一志冨美子、奥原美智子の7名による展覧会。現在も活躍し続ける作家の個性あふれる作品はほとんどが近作で、意欲的に制作に取り組む姿が感じられた。
開館十五周年記念「中島千波・新コレクション展1」
平成19年8月3日(金曜日)~9月18日(火曜日)
開館十五周年を記念し、新たに200点以上もの作品が寄贈され、それらの作品を中心に展示した展覧会。会期を前半、後半と分けて開催した。
開館十五周年記念「中島千波新コレクション展2」
平成19年9月21日(金曜日)~12月4日(火曜日)
図録:
「おぶせミュージアム・中島千波館 開館十五周年記念 美の軌跡」1,000円
開館十五周年記念「おぶせ昭和の文化人顕彰展-歴史の人に学び、未来へ歩む-」
平成19年12月7日(金曜日)~平成20年2月12日(火曜日)
開館十五周年を記念し、中島千波の父で日本画家であった中島清之や、疎開中親交のあった詩人
の林柳波、そのほか小布施の歌人、俳人などの作品を紹介。戦中戦後の時代に花開いた小布施の
文化に触れ、先人の功績を未来へとつないでいく願いを込めた展覧会となった。
東京藝術大学デザイン科描画系ShinPA!!
平成20年2月15日(金曜日)~5月13日(火曜日)
「作家の卵展」から名前をあらたに「ShinPA」とし、その2回目となるグループ展。東京藝術大学大学院を卒業、あるいは在学中の若手作家23名が出展した。
イベント:
・ShinPA出展作家と中島千波先生によるギャラリートーク(4月25日)
・ワークショップ「世界でひとつの招き猫をつくっちゃおう!!!」(4月26日)
図録:
「ShinPA!!」図録 500円
2008年(平成20年度)
郷土の作家シリーズ(13)「小菅二三郎展」
平成20年5月16日(金曜日)~7月29日(火曜日)
開催年の2月に逝去した中野市出身の日本画家、小菅二三郎(1925~2008)の追悼展。ポルト
ガルの港を描いた大作「ポルト」や浅間、尾瀬を描いた風景画、アトリエからきれいに眺めるこ
とができる北信五岳を描いた作品など約50点を展示した。
木彫 前原冬樹展
平成20年8月1日(金曜日)~10月7日(火曜日)
当館において開催された、若手作家によるグループ展「次代への表現展」に出品した作家で木彫家の前原冬樹(1962~)の個展。作品はすべて一本の木から彫り出され、精微な彩色が施された作品は、一見すれば木彫だと気づかないほどリアルなもの。作品に対する反響は大きかった。
イベント:
ギャラリートーク前原冬樹×山下裕二(美術史家・明治学院大学教授)」(8月2日)
図録:
「木彫 前原冬樹展」800円
中島千波展~金屏風と墨の世界~
平成20年10月10日(金曜日)~12月9日(火曜日)
「和」をテーマに、金屏風に描かれた作品や墨一色で描いた抽象画や挿絵などを展示。展覧会のテーマにちなんだ、中島千波先生による水墨画体験のワークショップは好評だった。
イベント:
・おぶせ学術・芸術文化サミット 10月24日~26日
講演「美術館を持つ作家の本音」(講師:中島千波) (10月24日)
・ワークショップ「水墨画体験」(10月25日)
おぶせミュージアム収蔵品展
平成20年12月12日(金曜日)~平成21年2月17日(火曜日)
東京藝術大学デザイン科描画系「ShinPA!!!」展
平成21年2月20日(金曜日)~5月12日(火曜日)
イベント:
・ShinPA出展作家と中島千波先生によるギャラリートーク(4月25日)
ワークショップ「世界でひとつの招き猫をつくっちゃおう!!!」(4月26日)
図録:
・「ShinPA!!!」図録 500円
2009年(平成21年度)
境内アート小布施選抜展'09 (木造館)
平成21年4月20日(月曜日)~4月28日(火曜日)
小布施町の古刹玄照寺の縁日「苗市」と連動し開催されるアートとクラフトの祭典「境内アート小布施」の関連企画として、そこに出展するアーティストの中から選りすぐりの作品を展示する展覧会。8人のアーティストの作品を展示した。
郷土の作家シリーズ(14)「藤井令太郎と北斗会展」
平成21年5月15日(金曜日)~7月28日(火曜日)
椅子をモチーフとした作品を数多く残した長野市出身の洋画家、藤井令太郎と、彼が創設し現在も意欲的に活動を続ける北斗会会員の作品を一堂に展示した。藤井は1980年、惜しくも66歳という若さで死去するが、それから約30年を経た現在でも藤井の作品が色あせることはない。
池田学展
平成21年7月31日(金曜日)~10月6日(火曜日)
池田学にとって、美術館での初個展。紙とペンを使用した細密画のスタイルを確立する卒業制作から、新作までを紹介した。1点1点時間をかけて制作された作品には、多くの人が時間をかけて作品に見入っていた。
イベント:
・池田学×中島千波ギャラリートーク(9月22日)
図録:
「池田学画集1」4,104円
中島千波展-窓・おもちゃ・花-
平成21年10月9日(金曜日~12月8日(火曜日)
中島千波自信が「大好きなテーマである」と明言する、「おもちゃシリーズ」をテーマとした展覧会。花と玩具、そして窓という組み合わせで構成されるこれらの作品は、玩具が見せる愛らしさと、花の美しさで溢れている。作品のモデルとなった作家所蔵の玩具や花のデッサン画も併せて展示することで、より作品の世界を感じられた。
イベント:
おもちゃ絵ワークショップ(10月25日)
おぶせミュージアム収蔵品展
平成21年12月11日(金曜日)~平成22年2月17日(水曜日)
東京藝術大学デザイン科描画系「ShinPA!!!!」展
平成22年2月20日(土曜日)~5月18日(火曜日)
ShinPA展としては4回目となる。日本画、洋画、版画などの大作が多く並んだ。ここ数年4月に行っていたギャラリートークを初日に行った。
イベント:
・作家によるギャラリートーク(2月20日)
ワークショップ「日本画で自分の顔を描いてみよう!」(4月25日)
図録:
「ShinPA!!!!」図録 500円
2010年(平成22年度)
境内アート小布施×苗市2010選抜展 (木造館)
平成22年4月19日(月曜日)~4月27日(火曜日)
4月17日(土曜日)、18日(日曜日)に玄照寺で開催されるアートとクラフトの祭典「境内アート小布施×苗市」の関連企画として、投票で選ばれた作家の作品を展示する展覧会。8人の個性あふれる作家の作品を展示した。
郷土の作家シリーズ(15)「荻原克哉展」
平成22年5月21日(金曜日)~7月27日(火曜日)
小諸市出身の画家、荻原克哉(1959~)を紹介。東京藝術大学油絵科を卒業した荻原は、テンペラ画という技法を用いて人物画、風景画などを描く。透明感のある色、描かれた人物の表情には、見る人の心を掴んでいた。
イベント:
ギャラリートーク&公開制作(6月20日)
安西大展-’86~花-
平成22年7月30日(金曜日)~10月5日(火曜日)
この年ちょうど40歳を迎えた安西大。「花の咲く風景」で見せる装飾性あふれる表現と、「飾られた絵画」というだまし絵のような要素を持った作風を主な特徴としている。油絵だが、作品の背景に金を使用することや、作品のモチーフ、落款からは、むしろ日本画のような印象を受ける。独特の世界観を持った作品が多かった。
イベント:
・安西大ギャラリートーク(8月7日)
・安西大×中島千波ギャラリートーク(9月5日)
図録:
「安西大展」図録 1,000円
中島千波の桜屏風展
北斎生誕250年記念事業「富士と桜」展-画狂人北斎と中島千波の世界-
平成22年10月8日(金曜日)~12月14日(火曜日)
「桜の画家」として、多くの人を魅了してきた中島千波。人気が高い桜の作品のなかでも、最初期に描かれた「神代櫻」(メナード美術館蔵)から近作まで、全国各地の桜を描いた約20点の屏風作品を一堂に展示した。
イベント:
中島千波先生によるギャラリートーク(10月30日)
特別対談「歴史小説家高橋克彦・日本画家中島千波が語る北斎-江戸と現在」(11月13日)
図録:
「中島千波の桜屏風」(求龍堂) 2,000円
おぶせミュージアムコレクション展
平成22年12月17日(金曜日)~平成23年2月16日(水曜日)
東京藝術大学デザイン科描画系「ShinPA!!!!!」展
平成23年2月19日(土曜日)~5月17日(火曜日)
ShinPA展としては5回目の開催となり、新たな取り組みとして、出展作家による当館のロゴマークデザインコンペを開催。会期中来館者にデザインを見て投票してもらい、その結果をもとに実際にロゴマークとして活用するという企画。21人の作家に参加いただいた。
イベント:
・作家によるギャラリートーク(2月19日)
・ワークショップ「しなやかな面相筆の線で描いてみよう!」(4月24日)
・ロゴマークデザインコンペ 会期中
図録:
「ShinPA!!!!!」図録 500円
2011年(平成23年度)
境内アート小布施×苗市2011選抜展 (木造館)
平成23年4月18日(月曜日)~4月27日(水曜日)
4月16日(土曜日)、17日(日曜日)に玄照寺で開催したアートとクラフトの祭典「境内アート小布施×苗市」の関連企画として、投票で選ばれた作家の作品を展示する展覧会。7人の個性あふれる作家の作品を展示した。
郷土の作家シリーズ(16)「三沢かずこ展-墨画を経て、青の抽象へ-」
平成23年5月20日(金曜日)~7月26日(火曜日)
長野市出身で現在神戸在住、スペイン、ベルギー、フランスなど海外でも展覧会を行う三沢かずこ(1950~)の個展。「信州の空気」を表現したという、美しい青の抽象画を中心に展示した。会場内にはメッセージノートを設置。抽象画についてさまざまな感想が寄せられた。
イベント:
ワークショップ「作家と一緒にTシャツで抽象画体験」
(おぶせTシャツ畑とのコラボレーション企画)(7月18日)
曽谷朝絵展-Swim-
平成23年7月30日(土曜日)~9月20日(火曜日)
油彩画、水彩画、インスタレーションなど多様な表現で精力的な活動を続ける曽谷朝絵。この展覧会のためのインスタレーション「splash」は、水しぶきを表現し、光の反射がとても美しい作品となった。
イベント:
・ギャラリートーク 曽谷朝絵×本江邦夫曽谷朝絵×中島千波ギャラリートーク(7月30日)
図録:
・「曽谷朝絵展(作品集)」 1,200円
・「splash」インスタレーション作品リーフレット 300円
米林雄一展~宇宙につながる彫刻~
平成23年9月23日(土曜日)~10月11日(火曜日)
2009年より小布施にアトリエ兼ギャラリーを構える彫刻家の米林雄一(1942~)の展覧会。作品のテーマは「宇宙」。テーマとするだけでなく、宇宙航空研究開発機構(JAXA)と協力し、様々なプログラムを行ってきた。重厚な存在感をしめす作品だけでなく、積極的に活動している被災地ワークショップなどの様子も展示した。
イベント:
・ワークショップ(9月24日)第一部 宇宙授業 講師:松尾尚美(JAXA)
第二部 作品制作 講師:米林雄一
・作家によるギャラリートーク(10月8日)
図録:
「米林雄一展 微空からの波動」 800円
中島千波の金屏風展-花菖蒲・紅白牡丹を描く-
平成23年10月14日(金曜日)~12月13日(火曜日)
花菖蒲の金屏風が7隻、約24メートルという壮大な展示のほか、NHKBSプレミアム「旅のチカラ」で中国に取材した「玉龍牡丹」(牡丹の原種)を初公開。花鳥画を得意とする中島千波の魅力あふれる展覧会となった。
おぶせミュージアムコレクション展
平成23年12月16日(金曜日)~平成24年2月15日(水曜日)
東京藝術大学デザイン科描画系「ShinPA!!!!!!」展
平成24年2月18日(土曜日)~5月15日(火曜日)
ShinPA展としては6回目の開催となる。来場者アンケートを開催したり、各作家ごとに制作風景を紹介するキャプションを設置したりと新たな取り組みを行った。日本画、洋画、陶器等個性あふれる26人の作家の作品を展示した。
イベント:
・ロゴマークデザインコンペ表彰式(2月18日)
・作家によるギャラリートーク(2月18日)
・ワークショップ「三色でモビールをつくろう!」(4月22日)
図録:
「ShinPA!!!!!!」図録 500円