館内案内

配置図

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町史跡「翛然楼」(ゆうぜんろう)

翛然とは、「真人が自然に居て無心なことを意味する」という。
「翛然楼」とは、鴻山が自ら我が楼に付けた名前である。中国明(みん)時代の文人陳文燭(ちんぶんしょく)が自分の書斎に「翛然亭」と名付けており、それにあやかって鴻山が名付けたとも言われている。
建物は、鴻山の祖父作左衛門が隠宅として建てた二階建の京風木造建築である。鴻山を訪ねてきた佐久間象山や北斎、暁斎をはじめとする文人墨客がここで語り合った歴史的建造物である。二階奥の間には、鴻山と象山が激論を戦わせた際、押し合いへし合いしたという火鉢がそのまま残る。また、一階の廊下の下にある大きな踏み石は、北斎と鴻山の心温まる逸話(旦那様、もったいない…)を伝えている。二階楼からは、北斎らが眺めた雁田山が一望できる。

≪一絃琴の体験ができます≫
二階には、5台の一絃琴が置いてあり、自由に弾くことができます。初めての人でも弾けるように「手引き書」が用意されているので、ぜひ体験してみてください。

鴻山の書斎「時倚軒」(じいけん)

翛然楼の右手、庭に突き出た六畳の間は、鴻山が嘉永7年(11月改元して安政元年(1854))49歳の折に建て増した書斎。鴻山の師貫名海屋(ぬきなかいおく)が「時倚軒」と名付けており、さらに時倚軒の扁額の書を揮毫している。
二階建の楼と六畳の間を含めて、昭和9年(1934)「高井鴻山翛然楼」として長野県史跡に指定されている。現在は町の史跡。

第一展示室(文庫蔵)

鴻山が書庫として使用していた蔵。鴻山年譜、人脈、肖像画、一絃琴、幟旗、印顆類、書画類などを展示。

第二展示室(屋台庫)

北斎の「怒涛図」で有名な上町(かんまち)祭り屋台(北斎館収蔵・県宝)を収納していた庫。主に北斎と鴻山関係の書画、史資料などを展示。

第三展示室(穀蔵)

高井家は酒造業をしていたので籾(もみ)の貯蔵蔵が幾棟もあった。これは現存する一棟。鴻山及び師、知友関係の書画類などを展示。

※特別展などで展示内容が異なることがあります。

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高井鴻山記念館

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