次世代型インフラの実現に向けた包括連携協定の締結について(令和2年9月23日)

小布施町、Goolight、自然電力が「次世代型インフラの実現に向けた包括連携協定」を締結

~環境に配慮し、災害に強い、次世代型インフラの構築を目指す~

小布施町(町長:市村良三)、株式会社Goolight(長野県須坂市、代表取締役社長:丸山康照)、自然電力株式会社(福岡県福岡市、代表取締役:磯野謙、川戸健司、長谷川雅也)は、このたび、次世代型インフラの実現に向けた包括連携協定を締結したことをお知らせします。なお、この協定には株式会社シグマクシスも参加します。

【包括連携協定の締結背景】
小布施町は、1970年代以降、北斎館建設や町並み修景事業等に代表される官民協働による第1ステージのまちづくりの推進により、「まちづくりの先進地」として全国に知っていただく町となりました。
2000年代からは「協働」と「交流」を旗印に、町民はもちろん、町内外の民間事業者や大学などの研究機関、まちづくりに意欲的な若者との連携・協働を進め、多様な主体を巻き込んだ第2ステージのまちづくりに取り組んできました。
昨今は、少子高齢化や自然災害、インフラへの再投資といった課題の顕在化を踏まえ、2020年代以降をまちづくりの「第3ステージ」と位置づけ、人口減少社会を前提とした新たな都市のあり方について模索しています。
町が2020年1月に発表した「第六次総合計画」の中では、「災害に強いまちづくり」「環境先進都市への転換」「新しい時代の都市インフラ構造の研究と実践」を目指していく旨を宣言し、具体的な施策の検討と推進を担う部署として2020年4月に「総合政策推進室」を設立いたしました。
こうした流れの中、環境・防災・インフラ領域における計画の実現に向けた取り組みに、民間企業の知見を取り入れながら、各領域を横断した戦略の構築を目指すべく、この度、技術や知見を持った民間企業3社と次世代インフラに係る包括連携協定を締結することとなりました。

【包括連携協定の概要】

■ 締結日
2020年9月23日水曜日

■ 目的

  • 電気・水道・通信などの各領域に知見と技術を持つ民間企業との協業により、総合計画の目標を実現可能な行動計画に落とし込むこと
  • 電気・水道・通信などの各領域を個別に検討するのではなく、領域横断での包括連携協定とすることで、整備費用の適正配分と、施策間の相乗効果の最大化を実現すること

■ 協力内容

  • 電気・水道・通信の各分野において、環境に配慮した自律分散型次世代インフラの検討
    • 町有施設における太陽光・電気自動車の充電実証実験
    • デジタル施策を可能とする基礎となる地域広帯域移動無線アクセス(地域BWA)の整備、ローカル5Gを活用した実証実験
    • 災害時にも機能不全になりにくい水道インフラ 等

【小布施町・各社の代表メッセージ】
■ 小布施町 町長 市村良三
当町は、今年度よりスタートした第六次総合計画の基本計画の中に、新たに「環境・防災・インフラ」を位置付けました。昨年令和元年に発生した台風19号災害では、災害時のライフラインの確保に大きな課題を感じるとともに、頻発する災害の原因とも言われる気候変動に対する責任ある行動の必要性を痛感しています。また、人口減少社会にありながら、町内の公共インフラの多くが更新の時期を迎え、持続可能な公共インフラのあり方が問われる状況にもあります。
このたび、水、電気、通信などの分野ですでに連携し小布施のまちづくりに関わってきてくださった3社と、未来志向で『環境防災インフラ先進都市」の実現に向けた取り組みをスタートできることを大変嬉しく思います。この連携協定の中から未来の新しいまちづくりのヒントが生まれ、実践につながることを強く期待しています。

■ 株式会社Goolight 代表取締役 丸山康照
Goolightは、今年度が第2期となる中期経営計画「Challenge2027」の実現に向けて、有線・無線を問わず先進性のある最適な技術であらゆる企業と連携し、新しいビジネスモデルを創造することにより、「持続可能な経済社会の発展」と「地域課題の解決」を推進してまいります。
小布施町と連携し、町内全域への地域BWA無線通信インフラの整備をはじめ、次世代無線通信インフラとして注目されている「ローカル5G」の活用を通じて、小布施町のまちづくりにも積極的に関与し、未来志向の地域創生に寄与してまいります。

■ 自然電力株式会社 代表取締役 磯野謙
自然電力はPURPOSE(存在意義)である「青い地球を未来につなぐ」ため、自然エネルギーを軸とした新しい暮らし方の提案と実現に取り組んでいます。私たちは、2012年の「小布施エネルギー会議」に始まり、小布施町およびGoolight社と共同で地域新電力「ながの電力」を設立するなど、地域と一体となったエネルギーへの関わりに取り組んでまいりました。

この度の包括連携協定を次なる機会として、自律した地域インフラを構築するというより大きな視点から、小布施町のまちづくりに貢献してまいります。当社のエネルギーへの知見のみならず、水や通信などのインフラ構築に欠かせない様々な領域のプロフェッショナル、そして地域のみなさまと密接な連携を図りながら、次世代インフラ実現の共創に貢献してまいります。

■ 株式会社シグマクシス 常務執行役員 柴沼俊一
弊社は、社会課題の解決と“Well-Being”の追求に向け、従来型のコンサルティングの枠を超えて社内外の共感者・賛同者を集めてエコシステムを形成する『ソーシャル・マルチサイド・プラットフォーム』構築活動に取組んでいます。
このたび、小布施町の『環境防災インフラ先進都市」を目指す取り組みに共感し、プロジェクトに参画することとなりました。弊社のビジネスコンサルティング会社としての知見とネットワークを活用しながら、小布施町ならびに各社の皆様とともに、人口減少を考慮し、かつ環境に配慮した、循環型の新たな社会インフラの実現に向けて尽力してまいります。

次世代型インフラ実現に向けた包括連携協定(PDF 308KB)

概要資料 (PDF 991KB)

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