子どもの予防接種
子どもの予防接種
大切なお子さんを感染症などの病気から守り、病気の流行を防ぐためにも、予防接種はとても大切です。予防接種の冊子や通知をよく確認し、忘れずに予防接種を受けましょう。
予防接種には、定期予防接種(法律に基づき保護者が子に受けさせる義務があるもの)と任意予防接種(保護者の判断で行うもの)があります。
*予防接種の対象(年月齢)範囲が広いものは、それぞれの予防接種の目的から「標準的な接種年齢」を示してあります。なるべく、標準的な接種年月齢で接種することをおすすめします。
定期予防接種
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予防接種の種類 |
対象年月齢など |
接種回数 |
接種期間など |
||
BCG |
生※1 |
|
生後12か月(1歳)に至るまで |
1回 |
標準的な接種期間は生後5か月から8か月未満 |
ヒブ |
不 |
初回 |
初回接種開始時が生後2か月から生後7か月に至るまで |
3回 |
27日以上の間隔をおいて接種 |
追加 |
1回 |
初回終了後7か月以上の間隔をおいて接種 |
|||
初回 |
初回接種開始時が生後7か月から生後12か月(1歳)に至るまで |
2回 |
27日以上の間隔をおいて接種 |
||
追加 |
1回 | 初回終了後7か月以上の間隔をおいて接種 | |||
|
初回接種開始時が生後12か月から生後60か月(5歳)に至るまで |
1回 |
|
||
小児肺炎球菌 |
不 |
初回 |
初回接種開始時が生後2か月から生後7か月に至るまで |
3回 |
生後24か月に至るまでの間に27日以上の間隔をおいて接種 |
追加 |
1回 |
初回終了後60日以上間隔をおいた後かつ生後12か月に至った日以降 |
|||
初回 |
初回接種開始時が生後7か月から生後12か月(1歳)に至るまで |
2回 |
生後24か月に至るまでの間に27日以上の間隔をおいて接種 |
||
追加 |
1回 |
初回終了後60日以上間隔をおいて接種 |
|||
|
初回接種開始時が生後12か月から生後24か月(2歳)に至るまで |
2回 |
60日以上間隔をおいて接種 |
||
|
初回接種開始時が生後24か月(2歳)から生後60か月(5歳)に至るまで |
1回 |
|
||
四種混合(DPT-IPV) ジフテリア・百日せき・破傷風・急性灰白髄炎(ポリオ) |
不 |
1期初回 |
生後3~90か月(7歳6か月)に至るまで |
3回 |
20日以上の間隔をおいて接種 |
1期追加 |
1回 |
1期初回(3回)終了後、6か月以上の間隔をおいて接種 |
|||
二種混合(DT) ジフテリア・破傷風 |
不 |
|
11~13歳未満 |
1回 |
四種混合の2期として接種 |
麻しん風しん(MR) |
生 |
1期 |
1~2歳に至るまで |
1回 |
|
2期 |
5~7歳未満で小学校入学の前年度中 |
1回 |
年長児相当の人が対象 |
||
日本脳炎※2 |
不 |
1期初回 |
生後6~90か月(7歳6か月)に至るまで |
2回 |
6日以上の間隔をおいて接種 |
標準的な接種期間は3~4歳に達するまでの間 |
|||||
1期追加 |
生後6~90か月(7歳6か月)に至るまで |
1回 |
1期初回(2回)終了後6か月以上(おおむね1年)をおいて接種 |
||
標準的な接種期間は4~5歳に達するまでの間 |
|||||
2期 |
9~13歳未満 |
1回 |
標準的な接種期間は9~10歳 |
||
子宮頸がん※3 (ヒトパピローマウイルス(HPV)) ワクチン名:サーバリックス |
不 |
1回目 |
対象年月齢:小学校6年生から高校1年生相当
|
1回 |
|
2回目 |
1回 |
1回目接種後1か月以上の間隔をおいて接種 |
|||
3回目 |
1回 |
1回目の接種から5か月以上かつ2回目の接種から2か月半以上の間隔をおいて接種 |
|||
子宮頸がん※3 (ヒトパピローマウイルス(HPV)) ワクチン名:ガーダシル |
不 |
1回目 |
対象年月齢:小学校6年生から高校1年生相当
|
1回 |
|
2回目 |
1回 |
1回目接種後1か月以上の間隔をおいて接種 |
|||
3回目 |
1回 |
2回目接種後、3か月以上の間隔をおいて接種 |
B型肝炎 | 不 | 1回目 |
生後2か月から生後12か月(1歳)に至るまで |
1回 | |||
2回目 | 1回 | 初回接種から27日以上あけて2回目を接種 | |||||
3回目 | 1回 | 1回目から139日以上あけて1回追加 |
水痘(みずぼうそう) | 生 | 1回目 | 1~3歳に至るまで |
1回 |
生後12か月から15か月の間に1回接種 |
2回目 | 1~3歳に至るまで |
1回 |
1回目の接種終了後6か月から12か月の間に1回接種 |
種類 | 対象月齢 | 回数 | 期間等 | ||
ロタウイルス ワクチン名:ロタリックス |
生 |
1回目 |
生後6週から生後24週まで |
1回 |
標準的な接種期間は生後2か月から14週6日まで |
2回目 | 1回 | 1回目の接種から27日以上あけて2回目を接種 | |||
ロタウイルス ワクチン名:ロタテック |
生 | 1回目 | 生後6週から生後32週まで ※1回目の接種は生後14週6日までに受けてください |
1回 | 標準的な接種期間は生後2か月から14週6日まで |
2回目 | 1回 | 1回目の接種から27日以上あけて2回目を接種 | |||
3回目 | 1回 | 2回目の接種から27日以上あけて3回目を接種 |
※1 ワクチンの種類 生:生ワクチン、不:不活化ワクチン
※2 日本脳炎の予防接種について、平成17年度から接種勧奨差し控えにより接種を受けられなかった方への接種機会の確保が実施されています。詳しくはこちらへ→日本脳炎予防接種について
※3 子宮頸がんワクチン(HPVワクチン)の接種後に、激しい痛み、しびれ、脱力等が起こり、長く続く症例が報告されています。接種については、ワクチン接種の効果とリスクをご理解のうえ、医師とよく相談してください。
HPVワクチン接種対象年齢のお子様と保護者の方へ(概要) (PDF 3.15MB)
HPVワクチン接種対象年齢のお子様と保護者の方へ(詳細) (PDF 4.28MB)
HPVワクチンを受けたお子様と保護者の方へ(接種後注意) (PDF 1.29MB)
ロタウイルス
ロタウイルス胃腸炎
ロタウイルス胃腸炎の主な症状として、突然の嘔吐、発熱に続き、水様性下痢を認めます。発熱を伴うことが70~80%あり、回復には1週間程度かかります。また、ほとんどの場合は特に治療を行わなくても自然に回復しますが、脱水症状になる可能性は高く、無熱性けいれん、肝機能障がい、腎不全、脳症等をまれに合併し、症状が重く脱水が強い場合には入院が必要になることがあります。
ロタウイルスワクチン
現在国内では、ロタリックス(経口弱毒性ヒトロタウイルスワクチン)とロタテック(5価経口弱毒性ロタウイルスワクチン)が使われており、どちらも飲むワクチンです。いずれのロタウイルスワクチンも種類の異なるロタウイルスによる急性胃腸炎の重症化予防に効果があるため、どちらのワクチンを接種しても同等の効果があります。ただし、接種回数は異なり、途中でワクチンを変更することも出来ませんので、最初に選んだワクチンで接種を完了させます。
対象年月齢
・ロタリックス:出生6週0日後から、出生24週0日の間にある者
・ロタテック :出生6週0日後から、出生32週0日の間にある者
接種回数
・ロタリックス:2回(27日以上の間隔をおいて2回経口接種)
・ロタテック :3回(27日以上の間隔をおいて3回経口接種)
標準的な接種時期:初回接種は、生後2か月から出生14週6日まで
その他:・すでに任意接種として接種したロタウイルスワクチンについては、接種している回数分の定期接種を受けたものとみなします。
・経口接種前30分ほどは授乳を控えることをおすすめします。
・経口接種後に吐き出したとしても、追加投与は行わず1回の接種とみなします。わずかでも飲み込みが確認できていれば、ワクチンの効果に問題はありません。
B型肝炎
B型肝炎とは
B型肝炎はB型肝炎ウイルスの感染により起こる肝臓の病気です。
B型肝炎ウイルスへの感染は一過性の感染で終わる場合と、そのまま感染している状態が続いてしまう場合(この状態をキャリアといいます)があります。
キャリアになると慢性肝炎になることがあり、そのうち一部の人では肝硬変や肝がんなど命に関わる病気を引き起こすこともあります。
・B型肝炎ワクチン
平成28年10月からB型肝炎ワクチンが定期接種となり、ワクチンを接種することで、体の中にB型肝炎ウイルスへの抵抗力(免疫)ができます。免疫ができることで一過性の肝炎を予防できるだけでなくキャリアになることを予防でき、まわりの人への感染も防ぐことができます。
対象年月齢
生後2か月から生後12か月(1歳の誕生日の前日)に至るまでの間にある方
接種回数
27日以上あけて2回、1回目から139日以上あけて1回追加接種
標準的な接種時期
生後2か月以上9か月未満
水痘
水痘とは
水痘とは、水痘帯状疱疹(すいとうたいじょうほうしん)ウイルスというウイルスによって引き起こされる発疹性の病気です。空気感染、飛沫感染、接触感染により広がり、感染力が強く、5歳までにおよそ8割の子どもが感染すると言われています。発疹や発熱が主な症状で、健康な子どもの場合は一般に軽く済みますが、中には重症化し入院が必要となったり肺炎や脳炎などの合併症を起こすことがあります。
対象年月齢
生後12か月から生後36か月(1歳から3歳の誕生日の前日)に至るまでの間にある方
接種回数
3か月以上の間隔をおいて2回接種
標準的な接種時期
生後12か月から15か月に至るまでに1回目の接種を行い、2回目は1回目の接種終了後6か月以上12か月未満の間隔をおいて1回行います。
その他
既に水痘にかかったことがある方は対象外です。(生後1歳未満で水痘に自然罹患した場合、免疫機能が未熟なため、十分な免疫記憶が得られないと言われていますが、医師が水痘と診断した場合は「罹患歴あり」として定期接種の対象外となります)
また、任意接種として既に水痘ワクチンの接種を受けたことがある方は、接種した回数分の接種を受けたものと見なします。
BCG
結核を予防するための生ワクチンです。
対象年月齢
生後12か月(1歳)に至るまで
接種回数
1回接種
標準的な接種時期
生後5か月から8か月に至るまで
四種混合
ジフテリア・百日咳・破傷風・急性灰白髄炎(ポリオ)を予防するための不活化ワクチンです。
第2期では二種混合ワクチンを使用します。
対象年月齢
生後3か月から7歳6か月に至るまで
接種回数・間隔
- 1期初回 ・・・ それぞれ20日以上あけて3回接種
- 1期追加 ・・・ 初回接種(3回)終了後、6か月以上あけて1回接種
標準的な接種期間
- 1期初回 ・・・ 生後3か月から12か月の間に3回接種
- 1期追加 ・・・ 1期初回接種(3回)終了後1年~1年6か月の間に1回接種
二種混合
ジフテリア・破傷風を予防するための不活化ワクチンです。
対象年月齢
11歳以上13歳未満のお子さん
接種回数
1回
標準的な接種期間
11歳~12歳未満
その他
町では、小学校5年生のときに個別に通知と予診票をお渡ししていますのでご確認ください。
ヒブ
ヒブは、中耳炎や気管支炎や髄膜炎のような重い病気をおこす菌で、それを予防するワクチンです。
ヒブによる髄膜炎は、生後4か月から1歳までの乳児が過半数を占めます。ヒブの抵抗力は3歳以上で急速に上昇します。
対象年月齢
生後2か月から5歳に至るまで
接種回数・間隔
- 初回 ・・・ 27日以上あけて3回接種
- 追加 ・・・ 初回接種(3回)終了後、7か月以上の間隔をおいて1回接種
標準的な接種期間
- 初回 ・・・ 生後2か月から7か月の間に3回接種
- 追加 ・・・ 初回接種(3回)終了後7か月~13か月あけて1回接種
小児肺炎球菌
肺炎球菌は、子どもの多くが鼻の奥に持っています。時に中耳炎や重い髄膜炎などを起こします。肺炎球菌が原因の可能性髄膜炎は、ヒブの髄膜炎よりも死亡率や後遺症の出現率が高く、それを予防するためのワクチンです。
対象年月齢
生後2か月から5歳に至るまで
接種回数・間隔
- 初回 ・・・ 27日以上あけて3回接種
- 追加 ・・・ 初回接種(3回)終了後、60日以上あけて1歳以降に1回接種
標準的な接種期間
- 初回 ・・・ 生後2か月から7か月の間に3回接種
- 追加 ・・・ 初回接種(3回)終了後60日以上あけて1歳以降に1回接種
麻しん・風しん
麻しん(はしか)・風しんを予防するための生ワクチンです。
対象年月齢
- 1期 ・・・ 1歳~2歳に至るまで
- 2期 ・・・ 5歳から7歳未満で小学校に就学する前年度中
接種回数・期間
- 1期 ・・・ 1回
- 2期 ・・・ 1回
その他
・町では年長児のお子さんに個別に通知と予診票をお送りしています。
日本脳炎
日本脳炎を予防するための不活化ワクチンです。
以前に使用されていたワクチンで重い健康被害が発生したため、国の方針により平成17年度から平成21年度まで予防接種を見合わせていましたが、平成21年6月から新しいワクチンが使用されるようになり、現在は標準的な接種期間で予防接種が受けられるようになっています。
対象年月齢
- 1期初回 ・・・ 生後6か月~7歳6か月に至るまで
- 1期追加 ・・・ 生後6か月~7歳6か月に至るまで
- 2期 ・・・ 9歳から13歳未満
接種回数・間隔
- 1期初回 ・・・ 6日以上あけて2回
- 1期追加 ・・・ 1期初回(2回)接種終了後、6か月以上あけて1回
- 2期 ・・・ 9歳以上で1回
標準的な接種期間
- 1期初回 ・・・ 3歳~4歳に至るまで
- 1期追加 ・・・ 4歳~5歳に至るまで
- 2期 ・・・ 9歳~10歳に至るまで
その他
日本脳炎予防接種は、平成17年から積極的勧奨の差し控えにより、1期初回接種(3回)を受けられなかった方への接種機会の確保が平成22年度から実施されています。
平成7年4月2日から平成19年4月1日に生まれた方は20歳未満まで、平成19年4月2日から平成21年10月1日に生まれた方は9歳以上13歳未満まで不足分を定期の予防接種として受けることができます。
詳しくはこちらへ→日本脳炎予防接種について
他の予防接種との接種間隔
注射生ワクチン→注射生ワクチン・・・27日以上あける
注射生ワクチン→経口生ワクチン・・・制限なし
不活化ワクチン・・・制限なし
経口生ワクチン 注射生ワクチン
→経口生ワクチン・・・制限なし
不活化ワクチン 不活化ワクチン
〔注射生ワクチン・・・BCG、麻しん、風しん、麻しん風しん混合、水痘、(おたふくかぜ)〕
〔経口生ワクチン・・・ロタウイルス〕
〔不活化ワクチン・・・四種混合、二種混合、日本脳炎、ヒブ、小児用肺炎球菌、B型肺炎、子宮頸がん予防、不活化ポリオ、季節性インフルエンザ〕
接種協力医療機関
長野県の相互乗り入れ制度を実施している医療機関で通年実施しています。
予防接種市町村間相互乗り入れ 接種協力医療機関(長野県医師会HP)
予防接種を受けるには
- 各予防接種の目的、効果、副反応などを理解し、医師とご相談の上接種を受けてください。
- 予防接種を受ける際は、必ず医療機関に確認、予約を事前にしてからにしましょう。
- 予診票、母子手帳をお持ちください。(持ち物は、事前に医療機関にお問い合わせください。)
予防接種の対象年齢(月齢)の考え方
誕生日の前日に1歳加えます。(「年齢計算に関する法律」及び民法143条を適用)そのため、2歳に至まるでの場合は、2歳の誕生日の前日までが対象となります。対象年齢以外の接種は任意(自費)接種となりますのでご注意ください。